Vol.1【目は体の窓】

”目は心の窓”と言われていますが、一方で、体の中で直接血管が観察できるのは唯一眼底だけであることから、”目は体の窓”ともいえる重要な器官です。

成人病検診や人間ドッグで眼底検査が大切なのは、眼底の血管に異常があれば、脳や心臓などの血管にも同様なまたはそれ以上の変化が予想され、全身の病を発見できるためです。

特に糖尿病や高血圧のある方は年に1~2回の定期検査が必要です。
というのは、これらの成人病は、眼底出血を起こしやすく、多くの場合痛みを伴いません。

また、小さな出血であれば視力も変わらないことも多く、自覚症状がありません。
この段階で治療していれば視力が保たれますが、自覚症状が出てからでは手遅れになることもあります。
 
糖尿病とわかった時点で、内科と眼科同時に検査を受ける心構えが大切です。

Vol.2【アレルギー性結膜炎のおはなし】

「アレルギー性結膜炎=花粉症」または「アレルギーはないけれど花粉症」などと考えている方はいませんか?
アレルギー反応を引き起こす元(抗原)は、花粉だけでなくダニ、ハウスダスト、動物の毛、そしてコンタクトレンズ。

今回は昨年の夏の暑さのせいで例年より何十倍も多いと言われているスギ(2~4月)、ヒノキ(5~6月)によるアレルギー性結膜炎のお話です。

★症状★
充血、眼脂、なみだ目、そして何といっても”かゆみ”が特徴的です。
 
★治療★
まずは抗アレルギー点眼薬です。
これはほとんど副作用がなく安全に使うことができますが、状態によっては症状が治まらないこともあります。
この場合はステロイド点眼薬を追加します。
よく効きますが、副作用(眼圧を上げる)が出ることもあるので、必ず眼科医の指示のもと使用するようにしましょう。
また1月中に受診し、症状が出る前に点眼薬を処方してもらうこともおすすめです。
 
★花粉症対策★
対策としてゴーグルやマスク等を使用することがあげられます。
またコンタクトレンズの方はメガネにしてみたり、コンタクトレンズの上から防腐剤無添加の人工涙液を点眼するのも効果的です。

また、眼科受診時にはコンタクトレンズの汚れチェックも必ずしてもらいましょう!

Vol.3【点眼薬・軟膏のおはなし】

今回は、みなさんに身近な点眼薬や軟膏について説明しましょう。

1.回数・時間を守る
 同じ薬でも病状により使用回数が変わります。また一度に数種類の点眼薬は入れず、5分以上あけてから点眼しましょう。

2.用量を守る
 点眼薬の場合、一回に一滴で充分です。入れすぎると鼻からのどの方へ流れてしまい、体に吸収され、特に妊婦さんやお子様などにあまり良いことではありません。

3.清潔に保つ
 薬を使う時は、手を洗い点眼薬の先がまつげやまぶた、目に触れないようにしましょう。

4.保管に注意する
 直射日光や高温を避けてください。室温が良いものや要冷蔵のものがありますので、説明をよく聞きましょう。
 一般の点眼薬は開封後一ヶ月、軟膏は二ヶ月以上経ったものは使用を避けましょう。

 使い方を正しくすることで、副作用を予防し、より効果を高めることができます。

Vol.4【それってドライアイ?】

この季節、大気だけでなく、眼の乾きも気になりませんか?
「ドライアイ」は、文字どおり眼が乾いてしまう病気で、涙の質や量が低下して起こるのが原因です。
 
この病気の人は、一般的に風に対して敏感で、冷暖房の効いた部屋で眼が開けていられない、本を読むのがつらい、パソコン画面を長時間見ていると疲れるなどいろいろな訴えをもっています。

これは、集中することによりまばたきの回数が減り、眼の表面が乾きやすい状態になるからです。
また、目覚めの時にゴロゴロするということもあり、これも寝ている間は涙の量が減るためと考えられます。
また、加齢で涙腺の機能が低下し、涙の量だけでなく質的にも変化するといわれています。

涙の量が減少すると結膜炎や角膜炎がおこり、めやに・熱感・乾燥感・かゆみなどを伴ってきます。
この他に、口やのどの渇き、関節炎など体の症状を伴う時には、膠原病の検査が必要になることもあります。
 
眼科では、視力検査などの基本的な検査の他に、涙の質や量を測定します。
涙の量を測る検査で一般的なのはシルマーテストといって、細い”ろ紙”をまぶたに差し込んで5分間でどこまで紙が涙で濡れるかを調べます。
 
治療には、不足した涙液を補う人工涙液や角膜の障害を治す点眼があります。
また、眼から鼻へ流れる涙の通路をふさいで、涙が逃げにくくする方法として、 「涙点プラグ」もあります。
その他には涙の蒸発を防ぐゴーグルも提案されています。
 
最近では、眼が疲れると訴える人の中にドライアイが多いとの報告があり、眼科で一度は涙の量を測定してもらうのもよいでしょう。

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